心臓はいうなれば電気で動くポンプです。心臓の電気的な活動の様子を目に見えるようグラフの形に記録することで、心疾患の診断や治療評価をすることができます。下記に示しますように大きく3種類の検査があります。

①安静時12誘導心電図検査 

健康診断などで行われる一般的な心電図検査です。最も一般的な心電図で、四肢に取り付ける肢誘導4本と、胸部に取り付ける胸部誘導6本から合計12種の波形を通常は10秒間ほど記録します。

②ホルター心電図検査 

胸部症状(動悸や胸痛など)やめまい・失神は危険な不整脈や狭心症・心筋梗塞のような心臓疾患によるものかもしれません。このような症状を認めていても、外来受診時には症状がないことがあるため、安静時12誘導心電図検査では診断がつかないことが多々あります。

そのため装着型の携帯式心電計を用いて24時間にわたり心電図を記録することで、胸部症状の原因として各種不整脈や虚血性心疾患の有無を診断したり、各種心臓疾患に対する治療効果を評価することができます。

また当院の検査機器は装着したまま入浴も可能です。

③イベント心電図検査 

24時間装着型のホルター心電図検査にても診断がつかない場合、持ち運びできる小型の携帯型心電計を1~2週間貸出しております。家庭や外出先で胸部症状などが現れた時に小型心電計を胸部へ当てて心電図を30秒間記録します。返却後に解析を行い不整脈の有無などを診断いたします。