1、帯状疱疹
帯状疱疹は水ぼうそう感染後に神経節内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが何らかの誘因(ストレス・過労・悪性腫瘍などの免疫力低下)により、再活性化して発症します。赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現するのが特徴です。
2、単純疱疹(ヘルペス)
単純ヘルペスウイルスの感染・再感染・再発(体に潜んでいたウイルスの再活性化)により、くちびるや性器の皮膚や粘膜に小さな水疱やびらん(ただれ)を主体とする病変が生じます。
3、脂漏性皮膚炎
単純ヘルペスウイルスの感染・再感染・再発(体に潜んでいたウイルスの再活性化)により、くちびるや性器の皮膚や粘膜に小さな水疱やびらん(ただれ)を主体とする病変が生じます。
4、円形脱毛症
円形脱毛症は代表的な後天性脱毛症で頭髪の一部が円形から斑状に抜け落ちる疾患です。家族歴の聴取およびアトピー性皮膚炎・甲状腺疾患・膠原病などの疾患との関連性が知られており検査することが勧められます。治療はステロイド外用およびグリチロンなどの内服、小さな範囲内であればアセチルコリンの局所注射をします。
5、肝斑 色素沈着
思春期以降に生じる、顔面(目の周りを避け、目の下からほほかけて)に好発する左右対称性で境界鮮明な褐色調の色素斑です。紫外線曝露により色素斑の増強がみられるため、紫外線対策およびトラネキサム酸やヴィタミンCの内服が肝斑の治療薬として広く使用されております(有効とのエビデンスは乏しく、むしろ長期内服による副作用も報告されておりますので注意が必要です)。
6、尋常性疣贅(イボ)
尋常性疣贅とは、ヒトパピローマウイルスへの接触感染が原因で皮膚もしくは粘膜に生じる腫瘍性疾患で、通称“イボ”と呼ばれます。液体窒素を使用する凍結療法やサリチル酸外用による治療が比較的推奨度の高い治療とされています。
7、鶏眼(ウオノメ)
鶏眼は足底および足趾の背側や側面などで、骨もしくは関節のある部位に反復する軽度の圧迫や摩擦などの機械的刺激によって生じる限局性の角質増殖であり、強い圧痛を伴う。要するに石ころを踏んで歩いているのと同じで痛いのです。中心に径5~10mm程度の角質塊からなる核を持つ皮表を底とした過角化局面であり、この形態が鶏の眼に似ていることから鶏眼、または魚の眼に似ていることより“ウオノメ”と呼ばれる所以です。